2023年6月
管理事務所の建築及び料金所の屋根部組立施工を行っています。
料金所部については、施工箇所の地山粘土が軟弱であったことから地盤改良工事を行うなど、安全面に配慮して建設しています。
管理事務所
埼玉側平面部建築の様子
地盤改良工事
三郷流山橋が架かる江戸川橋堤防付近は沖積層からなる軟弱地盤が堆積し、橋梁施工や盛土による圧密沈下が予想されました。
軟弱地盤対策として、地盤の排水や圧密による盛土の締め固めを行い、基礎地盤の支持力を増加させました。
盛土締固め作業(地盤強化)
橋台・橋脚工事
三郷流山橋では、橋台については逆T式橋台、橋脚は張り出し式橋脚を採用しています。
橋台や橋脚は上部構造を支える・車両等の荷重を受けるだけでなく、上部構造に受ける風や地震などの外力をスムーズに地盤に逃がす役割を担っています。
フーチング配筋確認
本橋部橋脚の施工
上部工事
三郷流山橋は江戸川を渡るため、クレーンで架設できない箇所が一部あります。
本事業では河川上の架設は「橋桁を複数の油圧式ジャッキで水平に移動させていく」送り出し工法といった施工方法を採用しています。
油圧式ジャッキによる橋桁持ち上げ
手延べ機による送り出し
事業当初の写真との比較
三郷流山橋有料道路工事は、関係地権者様のご協力・施工業者様の尽力もあり、完成までいよいよ大詰め段階となりました。
写真は2018年10月頃のものと2022年5月頃のものになります。
2018年
2022年
函渠工
堤防天端にある河川管理用道路・自転車道を有料道路下に迂回させるために函渠(カルバート)をクレーンで設置しています。
渡河部上部工
2022年7月
コンクリートポンプ車を利用して、打設現場に生コンクリートを圧送する作業をしています。コンクリート打設後、アスファルト舗装を行うことで皆様の知る道路が出来上がります。
2022年8月末の様子
2022年8月
三郷流山橋有料道路は、埼玉県・千葉県両県の取付区間及び本橋渡河部の架設工事が概ね完了しました。
埼玉県側取付区間
千葉県側取付区間
お絵かき体験イベント
2022年9月
令和4年9月26日 取付橋部において、三郷市内小学生のお絵かき体験イベントを行いました。
再来年統合が予定されている近隣の前間小学校4年生及び後谷小学校4年生が参加し、建設中の床版への手形付けや三郷市マスコットキャラクターの色付けを体験しました。将来的には舗装面下となり見えなくなりますが、三郷流山橋が明るい未来への架け橋となるように願いを込めて本イベントは行われました。
三郷市役所HP(外部リンク)
色付け・手形付けの様子
NHK首都圏ネットワーク等に取材されました
函渠(ボックスカルバート)設置完了
2022年10月末
埼玉県側取付橋部のボックスカルバート設置工事が完了しました。
堤防天端の道路を有料道路下に迂回することを目的として、三郷市道1682号及び自転車道として整備します。
地覆工・高欄工
2022年12月
橋面工のうち地覆工・高欄工等が完了しました。
今後、橋面舗装に取り掛かります。
真俯瞰写真
新橋の名称 正式決定
2023年1月撮影
長らく仮称でしたが、橋の名称が「三郷流山橋」に正式に決まりました。
三郷流山橋は、令和5年10月頃の開通を目指し整備が進められています。
千葉県側取付道路部
2023年2月撮影
千葉県側取付道路部(越谷流山バイパス)は照明灯設置工事を行いました。
今後、道路標識工事などの道路付属物設置工事を進めていきます。
軽量盛土工事
2023年3月
橋台背面の擁壁として堤防部に軽量盛土工事を行っています。
軽量盛土工(EPS工法)は、発砲スチロールを盛土材料として利用することで、一般的な土砂を裏込する工法と比較して、地盤沈下の抑制や地滑り防止に大きな効果を発揮します。また、盛土材料の軽量化により擁壁への荷重軽減や土圧軽減を図り、構造物の長寿命化にも寄与することも期待できます。
工事の様子(堤防部)
2023年4月の様子
2023年4月
三郷流山橋有料道路は取付区間、渡河部の架設工事は完了しており、現在は前月に引き続き橋台背面を擁壁として堤防部に軽量盛土工事を実施しています。
堤防部軽量盛土工事
千葉県側取付橋
千葉側取付橋部(ボックスカルバート設置工事)
2023年5月
千葉側取付橋と江戸川の交差部にボックスカルバート設置工事を施工しました。現在、ボックスカルバートの設置は完了しており、ボックス前後の埋戻し作業を行っています。ボックスカルバート部分は千葉県側の自転車道として整備されます。
千葉県側取付橋部
本橋渡河部
三郷市(埼玉県)と流山市(千葉県)は、都市化による人口増加や大型商業施設や物流・産業施設の進出により交通需要が急速に高まっています。
しかし、三郷市と流山市を往来できる橋は流山橋しかなく、朝晩・平日休日問わず発生する渋滞が大きな課題でした。
有料道路事業を採用することにより工事着工から約5年という短期間で橋を完成させ、早期に交通課題を解決すべく道路整備を進めています。
三郷流山橋有料道路は、本橋部約450メートル、埼玉県側は680メートル、千葉県側が830メートルで、全長約2キロメートルの道路です。
埼玉県側は事前に工場で製作した部材を現場で組み合わせて橋を作る工法により、品質の向上と施工期間の短縮を実現しました。
江戸川の真上となる本橋部分は箱断面の細幅化により橋桁構造を合理化し、工事費の低減と工期の短縮を実現しました。この工法により将来的な維持管理費用も少なくできます。
![]() 普通車 |
150円 | |
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![]() 中型車 |
![]() 中型車 |
200円 |
![]() 大型車 |
260円 | |
![]() 特大車 |
410円 | |
![]() 軽自動車 |
![]() 二輪自動車 |
100円 |
![]() 軽車両等 |
20円 |
自転車等の軽車両の通行は可能です。通行料金は20円です。
また歩道もありますので、徒歩での通行が可能です。通行料金は無料です。
一旦停止が必要ですが、ETCカード(ETCGO利用可能カード)を利用した決済システム※を導入する予定です。
※サービス内容についてはアマノ株式会社のホームページをご確認ください。
※首都高速道路株式会社、アマノ株式会社、株式会社日立製作所、首都高ETCメンテナンス株式会社が共同で事業化したETC多目的利用サービスです。
工事現場は広いですが、数年単位の工事のため地域の皆さまのご負担が少しでも減らせるよう、立ち入り制限区域を最小限に設定しています。そのため、意外と近くまで行けます。
※工事車両の出入りがございますので、ご注意ください